ニュースオールシェア

ありとあらゆるジャンルの耳より情報を発信・共有。たくさんの話題が集まる総合ニュースサイト。

*

【育児】独身20代男子でも考えたいイクメンの話

   

 

20代前半独身男子、もっといえば学生が育メンを考える。

スポンサーリンク

男女が一緒になり社会をつくっていくのを目指す現代社会。そんな社会の実現には、男性の育児への参加が大きな課題だと感じます。し、既にかなり前から言われていますよね。

それに昨今、まだまだ全ての業種でそうでないにはしろ、女性の社会進出や社内での重要ポストにつくなんて事例も増えてきているといいます。つまりは、男性も女性も稼げる額が縮まってきたということ。最早「男は家にお金を入れるだけではダメだ」ということです。まぁそんなうたい文句も既に古いんですが。

しかし、今年1月より放送されていた「残念な夫」でイクメンへの関心が再び高まったんですよね。

そこで、今回は現代の育メンはとはどのようなものなのか、そして今、男性の子育て支援にはどのようなものがあるのかを調べてみました。おわりにはおすすめイクメンドラマ・映画の紹介も少々…。

上の見出しでもあげましたが、筆者は20代独身です。「何を偉そうに。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。最初にお詫びしておきます。

ですが、こういった立場には立場なりの見解があるということで悪しからず…(涙)

 

育メンの登場

カチンコを持つ男性

 

育メンとは人によって解釈はまちまちですが、「育児を楽しめる男」「育児に勤しむ男」などを意味するそうです。育児をする男(メン)で育メンだと思ってました私。まぁあんまり変わりませんけど。

そもそもこの言葉は某広告会社のコピーライターによってつくられました。そしてこの会社で、男性職員が集合。彼らは当時育メンという名前が付く前から育メンをしていた男性たちです。

そんな彼らが、体験談を発信するホームページ、「イクメンクラブ」を2006年に開設。

するとなんとこれが、育児雑誌や、女性誌、その他諸々サイト、ブログで広まり、「イクメン」という言葉が浸透し始めたのだといいます。ネットの力って凄いですね。昔は「ちょっと奥さん!知ってますぅ?」なんて言って広まったのに。

 

2010年の育メン現象の浸透

インタビューに答える男性

コピーライターの発案端を発したイクメンという言葉はこの年さらに広まることに。2010年1月の国会で当時の厚生労働大臣長妻氏が「育メンを流行らせたい」と発言したんですね。

同年6月3日には改正育児・介護休業法が施行されました。これは政府による少子化対策、そして男女共同参画社会への意気込みが感じられるものでした。

 

スウェーデンの育児休暇制度と日本

疲れた男性

現在日本では、男女間での働き方の違いが顕著にかなーりあらわれてますよね。つまり男性が主に働きに出ていることです。家にいる時間が少ないんですよね。

そうなると自然と、家庭の中で育児に関わる時間も減るわけで…。※2012年度の男性の育児休暇取得率はわずか1.89%、女性は83.6%。

日本では男性の育児休暇が取りづらいのが問題です。男性は働かねばという思いが強く、「休暇後、戻って居場所があるのか」などの心配事が大きいために「取れないし、取らない」人が多いのでしょうか。それに、「仕事はやらなきゃ!これこそ男の姿!」なんて人もいらっしゃるでしょうし。

うーん、これはどうしたものか。会社ではやはりそういう空気になるのでしょうか。

アメリカ人なんかはこの仕事へのスタンスが、日本人と全然違うとききます。それに会社という枠を超えて、フリーランスで働かれている方の割合も大きいですからね。

「仕事はあくまでお金を稼ぐ手段の一つ。依存する必要はない」と。言ってみたいですよね。

でも、やっぱり日本人にとって会社は、保険面などで自分を守ってくれる盾であり、世間に対して身分をきちんと主張するための剣でしょう。武器です。「会社入ってないです」というとやっぱり上の世代の方達は、えっ?と思うのでしょうか…。

パソコンを使う赤ちゃん

すいません、話がそれました。次にスウェーデンの例。

男女共同参画の考え方が進むスウェーデンでは、男性でも育児休暇取得率がなんと80%超え。この違いは、スウェーデンの育児休暇制度が日本よりも進んでいる点にあるんですよね。それは、大きく挙げると以下の2つ。

1、スウェーデンでは最長1年4か月の休暇が与えられます。最初の390日間は働いていた頃の賃金の80%を支給。残りの90日は1日約2800円計算で支給されるそう。(日本は最長1年6か月の50%支給)

す、すごい。そんなに?

2、子どもが8歳になるまでは、分割して取得できます。たとえば生まれて1年、何かと心配な小学校入学の際の4か月など、子どもの成長に合わせた柔軟な取得ができる。

これもいいですねー。お父さんが大事なイベントを見逃さなくて済む…!  ほっこり☆

このようにスウェーデンでは、日本に比べはるかに上をいく制度があるんです。

この制度により、働く男性にとって心配な賃金の保障。大事な我が子の成長を支えられ、間近で見られる。ひいてはこのことが夫婦円満・家庭円満にもつながるのではないかと思いますよ。


身近な子育て支援・応援者

イクメンプロジェクト

厚生労働省の委託を受け管理・運営。

「男性がもっと育児に関わることのできる環境づくりに社会全体で取り組むべく、プロジェクトを推進していきます」をモットーに活動。

全国各地で、男性が育児休暇を取得しやすい環境づくりのために、セミナー・シンポジウムを開催。他にも育休・育児体験談など、何かと不安・疑問の多い男の育児を徹底的にサポート。

渥美由喜(あつみなおき)さん

『イクメンでいこう!』日本経済新聞社出版 2010年 の著者。

自身の2度の育児休暇取得体験に基づき、イクメンという視点から現代社会のワークスタイルについて一石を投じる。日本全国で講演会を開催したりなどもされているそうです。

 

育メンを取り上げた注目ドラマ・映画!

まだこれから観られる方もいらっしゃるでしょうから、ちょっとだけご紹介。ネタバレなし

「残念な夫」

1月14日(水)よりスタート。

主演は玉木宏さん、倉科カナさん。

子どもが生まれても、育児を手伝うどころか独身時代からの趣味に、お金と時間を注ぎ込む夫。

そんな夫に妻の限界が・・・。ラブラブだった夫婦関係も妻の妊娠・出産で変化。残念夫に転落していく男性を描く作品。

私も観ました。もう終わっちゃいましたけど(笑)良かったです!

「スマイル、アゲイン」

アメリカ映画、2013年8月公開。

主演はジェラルド・バトラー。(スコットランド生まれ)

サッカー選手としてバリバリに活躍していたジョージは、ケガのため現役を引退せざるを得なくなる。仕事、そして家族を失ったジョージはその大切さを再確認。心の距離の開いてしまった息子との距離を縮めようと奮闘、する父を描いた、心温まる作品。

これも実際に観ました、とても良かったです。私自身サッカーが好きなこともあり、この映画を見ることにしました。

最初は軽い気分で見始めたんですが、徐々に判明していくジョージの葛藤、息子の思い、そして離れていく妻。それぞれの思いが複雑に絡み合った内容の濃い作品でした。家族の中での父の役割、そして男らしさのようなものも考えさせられました。

 

 日本でもなんとかイクメンを増やしてほしい。私はなりたい…。

ブランコではしゃぐ子ども

今回イクメンについて色々調べていて、国・地方の自治体、個人の方でも多くの方がイクメンについて注目し、子育て支援のための活動を行っていることを知りました。

ただ、そこには理想と現実の狭間で苦悩する男性の姿も見え隠れしています。従来の「男性は外でバリバリ働く、女性はうちでしっかり子育て」この考えは私自身、古いのではないかと感じていましたが、実際にはまだこの考えから抜け出せず、上手くいかない事例が多くあるようですね(つらい…)。

この点の考えの違い、社会の仕組みが北欧と日本では大きな開きがある点には非常に歯痒いです。

きっと誰しもが子どもの成長を見届けたい、自分も携わりたいと感じているはず。しかし、それを仕事、男性が育てられるのかといった不安が阻むわけです。

仕事は政府がもっと主導となり、育児休暇をとりやすい制度づくりが求められるでしょう。また、自身の勤める勤務先の理解が一番必要でしょうね。

また、いくら男女共働きが増えたとはいえ、「男の方が稼がないと・・・」と思う男性は多いはずです。私も昔はそう感じていましたし、私の父もよく働く人でしたから。母も結構なものですが。

父は休みの日、結構遊んでくれました。家事はさっぱりですけどね。まぁこれも父なりのイクメン姿だったのでしょう。見習わなければなりませんね!(遊びに行った帰りに、人数によって購入制限のある釣具屋に、毎度毎度連れていかれていたのは内緒です)

子育てへの不安は、前述したように多く情報媒体を利用することや、地域の公民館でも行われているワークショップへの参加で和らぎます。もう男性自身が積極的に動き出すことが求められるのです。こういうところで育児だけでなく、家事スキルも磨きたいですね。また、それには夫を応援する妻、親戚、友人、地域の支えも重要ですね。

※私はすでに料理スキルバリバリ磨いてますよ(笑)

そして、これから自分が社会人になり、就職するにあたってもこの男性のイクメン問題は注視していかなくてはならない点だと思います、本当に。

私が無事就職できたら、いつか家庭をもてたら…。仕事と家庭・生活とのバランス。ワークライフバランスを絶対に考えなくてはならないでしょう。その時、社会がどのようになっているか、周囲の人々の間でどのような考えになっているかはまだわかりません。し

かし、現在以上に、「イクメン」への理解の進んだ社会になっていると願いたい。そのためには私自身も「男女共同参画」について考えなくてはならないし、自分が家庭のために何ができるかも考えなくてはならないですね。

 - 流行, 生活, 社会