価値あるお宝・古いモノは守るべき。in博物館
2016/03/22
目次
価値あるものは守らなければ廃れてしまう
皆さん何かお宝もしくは古いモノはお持ちですか?(笑)
お家によってはお持ちの方もいますよね。甲冑だとか槍だとか壺、お皿、絵 etc…。
こういったものはもちろん各自で丁寧に保管されている方もいらっしゃいますが、倉庫にポーンと置いてあるだけという方もいらっしゃいます。歴史好き、古いモノ好きの私としてはちょっと残念です。
そんな適当に管理してしまっている古いモノでも、TV番組の「開運!なんでも鑑定団」などで調べてみると、「ややや!これはなんて金額なんだ!」ということもあるわけです。
今回はそんなお宝・古いモノを大切に保護しようよというお話。in博物館
身近なスペシャリスト、博物館の人
身近なところで言えば、そう「博物館」ですね。博物館ではそういった「モノ」の扱いに長けた方が大勢いらっしゃいます。
モノの鑑定・分析はもちろんのこと、時代背景やどこで作られたかなどの考察にも長けた方ばかりです。何かお家で「コレは…」といったモノがあれば、ご近所の博物館に問い合わせをしてみることをオススメしますよ。
モノが集まる博物館
博物館に収蔵されているものは、博物館が独自に集めたものばかりではありません。一般の方からの好意によって寄せられた歴史的価値のある史料も多くあります。今回はそのことについて調べてみました。
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博物館とモノ。預けるとどうなる?
1、そもそも寄贈と寄託、寄附はどう違うか
物品を預けるという認識は同じですが、
寄贈とは・・・所有権が自分から離れてしまう
寄託とは・・・預けるが、所有権は寄託者にある
という違いがあるようです。
また
寄付とは・・・公共事業や社寺などに金品を贈ること
を主にいうそうです。
2、博物館で収蔵してもらうことで、安全に史料を保つ
博物館の学芸員さんは史料を扱うプロ。個人がもっているだけではあっという間に傷んでしまうであろう貴重な資料も、かなり長く保存できます。扱いだけでなく、湿度・温度・光度管理の為された収蔵庫などもありますしね。やはり、後世に残すことを考えれば個人でもっておくより、プロの下で管理してもらう方が安心でしょうね。
3、なんでもかんでも収めてもらえるわけではない
博物館によって史料の収集方針は様々。そのため、個人がいくら預かってほしいと思っても確実に預かってもらえるとは限りません。多くの博物館にいえるのは、「その博物館のある地域において歴史的価値を為すかどうか」にあるようです。そのため、やはりその地元の博物館に収蔵してもらうのが普通なのでしょうね。
また、事前の調査、申請書類の提出、評価会議など多岐にわたるプロセスをふまえてからの収蔵となるようです。ですから、個人がいくら「これは価値がある!」と思ってもそう簡単には収めてもらえないようですね。博物館の収蔵庫にも限りがありますので、これは至極当然かもしれません。
4、博物館に寄贈・寄託、寄附すると・・・?
博物館に寄贈・寄託すると様々な特典もあるようです。展示の際に「誰々より寄贈されました」などの表示の他にも、感謝状・記念品の授与などもあります。企画展の招待券なども…。ちょっと嬉しくないですか?私も名前入れてほしいです。
さらに驚くべきは国立文化財機構で紹介されている寄附金による「所得税法・法人税法の優遇措置」。これは知りませんでした、ビックリです。※注意、年度毎で変わる可能性アリ。
博物館への寄附で減税対象となるようです。博物館ではモノの収集・展覧会の開催に多くの資金を必要とします。しかし、そういった寄附でモノを集めることができれば、史料の収集を促進だけでなく、年々減少傾向にある国からの博物館への予算を支えることもできます。
私も持ってるなら差し出しますとも。でも持ってないんだなー。昔の聖徳太子のお札とかそういったのはあるんだけどね。だけど、別に希少価値もまだまだないですしね。あと何百年後かの子孫に託すとでもしましょう。
まとめ
後世の人たちのためにも、史料を残すことは大事なこと。これは博物館の大命題でもあります。とはいえ、大量の史料を有する博物館にも限界があり、収蔵してもらうのにも様々な段階を踏まなければ叶いません。
ですが、それを乗り越えると、史料は個人が持つよりはるかに安全で良好な状態で保てるといえそうです。さらには様々な特典もあることが判明しました。
ただやはり、「自分でお宝を持っておきたい」「これは我が家の家宝だから・・・」こんなお家もあるはず。これは心配です。もちろん、自分のものだからどう持とうと勝手だといえばそれでおしまいなのですが、やっぱりできるだけ良好な状態で後世に残していきたいところ。そういった層からの寄贈がいかに引き出せるかにも、今後博物館などの行政の検討が必要なのではないかと感じますね。